2010年04月17日

工房織座 新作発表 新ブランド”ITO" コラボパフォーマンス 

KIKUのパフォーマンス。

新作ブランド”ITO"のストール展示の前で演奏する篠原もとこ(奥、青いストールを纏っている)と
水嶋一江(手前、グレーのストールを纏っている)



「ITO」ブランドの新作ストールと
「ストリングラフィ」を演奏する篠原もとこ


「糸」のインスタレーションの中でパフォーマンスを行うKIKU
背景の白い壁に「工房織座」の様子が映し出されました。


4月17日(土)晴れ
プロジェクト名:新ブランド「ITO」とストリングラフィのコラボレーション 
  ・・・波をまとい、光をまとい、時間の記憶を身にまとう・・・
主催:工房折座
エージェント:スプレッド
演奏者:水嶋一江、篠原もとこ
パフォーマー:KIKU
場所:東京都港区南青山 ギャラリー PLAMIS
時間:①15:00~15:30(パフォーマンス) 
    ②19:00~20:00(トークショー) 20:00~20:30(パフォーマンス)
観客:①約30名 ②約60

今回は新作ブランド「ITO」制作のストールの展示&販売会場でのコラボレーション・パフォーマンスという異色の企画です。
まず「ITO」について。愛媛県今治市に「工房織座」という織物工房があります。タオル産業で知られる今治ですが、織り職人、武田正利さんはオリジナルな織物の制作を目指し、5年ほど前に「工房織座」を立ち上げました。旧式織機を改良に改良し、オリジナル織機「着尺一列機」を完成させ、マフラー、ストール、帽子などを制作しています。
今年、この「工房織座」と東京渋谷のデザイン会社「株式会社スプレッド」が共同企画し、」「ITO」と名づけた新ブランドを立ち上げ、ストール15種類を発表しました。「ITO」では、武田正利さんの織りの技に斬新な色彩感覚をミックスし、現代の日本にしかできない「織物」を作り上げたのです。
新作発表の会場は南青山のアーティスティックなギャラリー、PLAMISです。
「作品」として展示されたストールの合間を縫うように、絹糸と紙コップの楽器「ストリングラフィ」を張り巡らせ、約30分のパフォーマンスを行いました。
水嶋を篠原が即興演奏を行う間、コーナー設置した「糸」のインスタレーションの中で、KIKUが身体表現をメインとしたパフォーマンスを展開。背景の白い壁面に、「工房織座」で撮られた織機・機織の現場などがスライドで映し出されました。
「ストリングラフィ・アンサンブル」のメンバー3人が纏っていたのは、イッセイミヤケの「A-poc」ブランドで制作された「エクリュ」という衣装です。「エクリュ」はその名の通り、生成りの一枚布からつくられた、どこか着物を思い起こさせるシンプルな服です。2000年に「東京都現代美術館」でコンサートを行った際、同時期に展覧会を開催されていた一生さんとの出会いがあり、プレゼントしていただいた思い入れの深い衣装です。白い「布」がスライドのイメージを映し出すスクリーンとなり、パフォーマンスから様々なイメージを喚起する役割を果たしました。
「糸」で織られた鮮やかなストール、楽器として奏でられる「糸」、「糸」のインスタレーションの中でのパフォーマンス、多層的なファクターが絡まりあい、「・・・波をまとい、光をまとい、時間の記憶を身にまとう・・・」、「ITO」のコンセプトを表現しました。
また、夜のパフォーマンスに先立ち、1時間のトークショーが行われました。「工房織座」の折職人・武田正利さんと娘さんで広報担当(?)のえり子さん、ストリングラフィの水嶋がそれぞれの立場から「糸」に対する思いを語りました。

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