23日の「不思議な楽器」には、こんな時期にもかかわらず、
杉並区から3組の親子、それから「あんこさん」のネットワークで、
東京&埼玉に退避中の、いわきの人々7名
(高校生の男子から89歳の女性まで、様々な年齢層の7名です)
が来てくださいました。
3歳、3歳、2歳の、3人の子どもたちが参加してくれました。
三人三様の反応でした。
1人は音楽が大好き、歌ったり楽器で参加したりノリノリの様子。
もう一人はリラックスして客席のマットで熟睡後、プログラム最後に演奏した「アンパンマンのマーチ」に元気な歌声で参加。
最後の一人は場所見知りで大泣きし、余りに元気な泣き声にみんなおかしくなっていまいましたが、「アイアイ」「崖の上のポニョ」など好きな歌が始まるとつぶらな目をパッチリ開いて楽器や演奏者をじっと見つめていました。
その子どもらしい様子が、いわきの大人たちの緊張した心をほぐしてくれたようです。
中でも89歳の女性は、コンサートの後、
涙が止まらなかったということです。
「震災後初めて、地震のことをすっかり忘れた1時間を過ごしました」
といっていただき、その言葉に私たちの方が勇気付けられました。
音楽の持つ力もさることながら、
それを聴きに集まった人々の持つ気持ちやエネルギーが、
このような効果をもたらしたのではないでしょうか。
こんな時に改めて強く感じるのは、
子どもや若者が持つポジティブなパワーです。
笑っていても泣いていても、一緒にいるだけで楽しくなります。
いわきのプロデューサー「あんこさん」と
彼女の仕事仲間の息子「ケンタくん」
「ケンタ」くんとお母様の「大ちゃん」からすてきな花束を頂きました。
たった1晩泊まっていただいただけなのに、色々とお返しをいただいて恐縮です。
固辞しても、東北人は義理堅いのだといって絶対に引きません。
コンサート後は、いわきの皆さんとメンバーと、
2Fに集まってお茶会となりました。
ニュースでは伝えられない様々な状況や、
いわきの人々の気持ちを伺うことができました。
重い話題ではありますが、ここでも高校生と20代の学生さんが参加していたお陰で、
たわいもない冗談などで笑いの絶えないティータイムとなりました。
特に「いわき弁」「いわき人の不思議なコミュニケーション」など、
いわきの人々の独特な気質をユーモアたっぷりに解説する
「あんこさん」の語り口が面白くて大爆笑でした。
いわきが益々好きになりました。
3月23日(水)
プロジェクト名:不思議な楽器コンサート
主催:スタジオ・イヴ
演奏者:水嶋一江、篠原もとこ、サイトウブンコ、蓮見郁子
制作:八重樫みどり
場所:スタジオ・イヴ・スタジオ
時間:14:00~14:45
観客:大人10名、子ども3名
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