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2001年 2月 平塚幼稚園 園内コンサート 2001/02/06 |
お〜おきな木。たくさんのアヒル。羽がつやつやしたニワトリ。 都心には珍しく、自然の息吹が生きている環境をもつ平塚幼稚園。 子どもたちが元気に遊んでいる。 この幼稚園での公演は4年前以来2度目となる。
じつは、平塚幼稚園は、今に至るストリングラフィの成長にとって重要な存在なのだ。園長先生からは、現在活躍している紙コップの美しいセッティング法のアイデアをいただいた。稽古場に不自由していた4年前には、ご好意で幼稚園の教室をお貸りし、夜おそくまで練習していたこともある。 平塚幼稚園のような元気いっぱいの子どもたちとの演奏会は、とても楽しい。入場する子ども達は、いつもの教室が楽器に変わってしまったことに不思議な表情。小さい子どもも60分の間、部屋いっぱいの大きな楽器を演奏するダンスのような演奏者の動きをみつめたり、いっしょうけんめい耳を澄ましていた。 「ストリングラフィは音楽だから、小さい子どもでも大丈夫かしら・・・静かにしていられるかしら・・・。」なんて、心配は御無用。ストリングラフィの演奏会では、一緒に歌ったり、いろんな場所に移動してみたり、自由なスタイルで聞いてくれることが演奏者のねがいなのだ。 ”糸電話の響き”と題された今回は、140名の幼稚園児とそのお母さんが参加。 「響きってなんだろう?」 先生の問いかけに園児は、紙コップが揺れるようす、糸をこするようす、そのなかから“糸電話の響き”を真剣に探していた。わたしたちが、意気を合わせて演奏する様子には心の“響き”合いを感じたようだ。このような音を観察し、人と人の心の通い合いを感じるというのが生演奏の醍醐味である。 今回、園児に体験してもらうために用意したストリングラフィは、園児ひとりひとりの手で紙コップに絵が描かれている。先生やお母さんの豊かな愛情につつまれた感性ゆたかな平塚の子どもたちは、生演奏を聞いて得た好奇心を積極的に表現していて、とても気分がよかった。 (記: 小池 千尋) |
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