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岩手県立美術館 ミュージアムコンサート 01/11/24,25 |
今年10月に開館したばかりのこの美術館は、萬鐵五郎、松本俊介等を柱とした郷土作家の作品を中心に収集、展示し、国内外の企画展を行なうと同時に講演会やワークショップ、コンサートなど様々なイベントを開催し美術を通し新しい文化を発信する事を目的に建てられた。 ここの企画展示室を使ってのストリングラフィ・コンサートは、担当の学芸員溝口昭彦さんの発案で企画実施された。当初から、開館直後に企画展示室で行なうこのコンサートに対して、美術館らしいものにしたいという溝口さんの強い希望があった。 広い展示室に観客を囲む様にストリングラフィを6セット設置する事、同じ内容のコンサートを2回行なうのでなく、違ったタイプの観客を対象に、違った選曲で行なう事。照明は陰影をつけるだけに留め、展示室の白い壁をスクリーンとして活かし、リアルタイムで演奏者の映像を映し出す事。 以上が今までに私達も体験したことのない点であった。広い展示室の一角にはインスタレーションとしてのストリングラフィを設置した。 事前の広報活動は、溝口さんに拠って活発に行なわれ、仕込のため会場入りした23日にも岩手放送の生出演などあり、コンサートには、予想をはるかに上回る約1000人が訪れた。 またコンサートに先駆けて行なわれたワークショップにも定員30名を上回る応募者があり小学生からお年寄りまで、幅広い年齢の人達が、作り方から演奏の仕方まで、90分間熱心に体験していた。
1回目コンサート 幅広い観客層に合わせてクラシックの名曲ビバルディの春から始まり、LOVEマシーン、もののけ姫、お祭りマンボ、赤トンボ、山寺の和尚さん等スタンダドナンバーを中心に構成し、トトロの散歩、きらきら星では観客の方にも演奏に参加してもらった。 セットの中の椅子席は満席、あまりに多勢の立ち見客であったが,後ろからでも壁の映像を観ることが出来たので,ほとんどの観客が途中で帰ることなくストリングラフィの音色を楽しんでいた。 2回目コンサート こちらは、アヴァンギャルドなアートが好きな人達を対象としたもので、水嶋のオリジナルを中心に、マイケル・ナイマンの曲、5人で演奏するピアソラやエリントンで構成した。観客は1回目よりも減ったが、若い人達が多く非常に集中して反応も良く、曲と映像が絶妙なバランスで交差し、視覚的にも大変面白く、美術館にふさわしいコンサートとなった。 |
主催 | (財)岩手県文化振興事業団 |
ワークショップ | |
日時 | 2001年11月24日14:00〜15:30 |
参加人数 | 30名 |
コンサート #1 | |
日時 | 2001年11月24日 |
観客数 | 700名 |
コンサート #2 | |
日時 | 2001年11月25日 14:00〜 |
観客数 | 300名 |
会場 | 岩手県立美術館 企画展示室 |
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