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私達は9/12〜16に初めての北海道ツアーを行いました。 このツアーでは二つの場所で公演を行いました。最初に訪れたのは阿寒郡鶴居村にあるつるい養生邑病院という精神病院です。 公演には患者さんとそのご家族等、70人くらいの人が集まりました。 演奏が始まると、たくさんの患者さんが一緒に歌ってくださいました。歌うというよりはうなると言ったほうが近いかもしれないその声は、不思議と演奏によく馴染んでいました。一時間弱の演奏にもほとんどの人が飽きた様子も見せず、それぞれの人がその人なりのやり方でわたしたちの音楽に反応してくれました。 ワークショップにもみなさん積極的に参加してくれました。手袋をわたすと、恐る恐る手を出していたのに、音に対してはとても勘がよく、とても綺麗な音が出ていました。感性の豊かさが感じられました。
公演の翌日、鶴居から車で一時間弱、釧路に移動しました。 釧路芸術館での公演内容は、一部は耳馴染みのある既成の曲のアレンジによる演奏、二部は水嶋作曲のオリジナルナンバーという構成でした。霧に包まれた釧路の街は、自然と私達に旅人の浪漫を感じさせ、演奏も一味ちがったしっとりとしたものになったのではないかと思います。 会場は200人という超満員の観客でうめられていました。大人のお客さんが多い中で、 小さな子どもが、お母さんの膝を枕にこちらをじっと見つめていたのが印象的でした。 音楽という切符をもっていることで、場所も年齢も超えたさまざまな環境を行き来するこのような経験ができたことは、広い意味で一つの新たな自信となりました。 今回のツアーは、つるい養生邑病院の先生と釧路芸術館の学芸員さんの親交により実現されました。このような機会を与えてくださった、つるい養生邑病院のみなさん、また、釧路芸術館学芸員の福地さんの奮闘をたたえるとともに、感謝の気持ちをあらわしたいと思います。 （記： 小池 千尋） |
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