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スタジオ・ライヴ〜STRINGRAPHY LIVE in SPRING
2001/04/28 15:00〜,16:00〜

スタジオライブ スタジオライブ
お庭で歓談 パフォーマーの面々



 昨年の6月から今年の3月まで、子ども劇場の企画等で全国を飛びまわっていた。
北海道の小樽から静内、そして釧路へ雪の中を何時間もかけて電車で移動と言う時もあったし、バスで長野へそれから富山そして岡山に行き、最後に徳島に渡るというツアーもあった。大きな劇場もあったし公民館の会議室も小学校の体育館もあった。各々の場所にあわせてストリングラフィをセットし、様々な人達の前で演奏を行なう。そんなツアーも3月で一段落した。
 この1年、慌し過ぎて身近な人達との交流もできなかった。4月から物理的にも精神的にも余裕ができたので、少し遊び心のあるスタジオ・ライヴをやってみたいと考え、行ったのが、このライヴである。
自分たちの周りに、ぜひストリングラフィを聴いてみたいという声が数多く寄せられていたが、果たしてこの貴重なGWの初日に人が集まるだろうかという懸念はあった。

 スタジオ・ライヴでは、とにかくリラックスして音のシャワーを浴びてもらう。足を投げ出し、飲み物を片手に時々おしゃべりしたって良い、気持ちの良いひとときを過ごしてもらいたい。いらしてくれた方が、日頃の疲れを忘れて楽しんで下さったら、それこそ音楽をやってきた甲斐があると言うもの。たとえ参加者が少なくても楽しいライヴをやれれば良いなどと考えていたところ、ご案内を差し上げてから日ごとに参加者の数が増え、当初の見込みを遥かに上回り、何と60名を軽く超えてしまった。
 スタジオはストリングラフィが6セット張ってあり40人も入るとぎっしりという感じ。1回では入りきれないということで、急遽2回ライヴを行う事にした。幸いなことにスタジオには庭があるので、そこで飲み物のサービスを行うことに。晴れわたる新緑の庭でのドリンクタイムに、お客様は、何となくゆったりと嬉しそう。子どもは柿の木に張った糸を擦って遊んでいる。

 ライヴは、季節に合わせてビバルディの「春」から始まり、「マイケル・ナイマン組曲」、オリジナル曲の「森の記憶」、「戦場のメリークリスマス」と続き、最後は、スタジオ・イヴフルメンバーでの「天蓋の踊り」へ。
「天蓋の踊り」は、いくつかのパートに分かれ、水嶋のオリジナルの中で最も難しい曲であり、なかなかお披露目する機会がない。即興部分もあり、聴きごたえ、観ごたえのある曲だと思う。
最後にパッヘルベルの「カノン」。約40分のライヴが終了、歓談。
 ”ストリングラフィに囲まれて聴くのがとても迫力があった。”
 ”オリジナル曲が良かった。”
 ”気取ってなくてリラックスできた。”
 ”初めて聴いてこんな音がするのかと本当に驚いた。”
スタジオからまた庭へ出たお客様の顔は、アルコールのせいもあるのか、皆、紅潮している。
 そんな顔を見ていると当初の心配が吹き飛び、ライヴをやって良かった、近いうちに2回目をやろう、次はどんな企画にしようか、遊び心を忘れずに、でも冒険もして見たい、誰かとのコラボレーショはどうだろう...等と、もう考え始めている自分がいる。

次回は7月、乞うご期待である。

プロデューサー八重樫みどり 記

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