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国際芸術カーニバル2004 (Poly−national Arts Carnival 2004)(2004年10月) |
2004年10月10日〜10月21日 |
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芸術文化振興基金助成事業 | |
主催: | NPO法人 国際舞台芸術交流センター(PARC) |
共催: | 神奈川県民ホール(財団法人神奈川芸術文化財団)・横浜赤レンガ倉庫・金沢芸術村アクションプラン実行委員会 |
提携: | ART COMPLEX 1928 |
後援: | 神奈川県・京都府・東京ドイツ文化センター/京都ドイツ文化センター |
出演: | 水嶋一江・篠原元子・Kiku・鈴木美奈子・向山峰子 |
ストリングラフィ・アンサンブルは2004年秋、横浜・金沢・京都の3都市を舞台に催された国際芸術カーニバルに参加し、以下のスケジュールで公演を行なった。 国際芸術カーニバル2004とは、国際舞台芸術交流センターが長期的に展開している芸術と教育・文化を結ぶ計画の一環で、海外と日本、首都圏と地方に橋をかけ、芸術家と地域の文化施設・教育機関や住民をつなぐ触媒として、人と情報のネットワークを強化し、芸術の発展を図ることを目的としている。 昨年、この事業のプロデューサーである富森零さんが、六本木の小学校で行われたストリングラフィのコンサートを観に来られ、これまでの活動を知り、是非参加して欲しいとのお話があり、私達もこの事業の趣旨に賛同し、実現の運びとなった。 コンサートとワークショップを通して、多くのアート関係者、ボランティアの人達そして観客の方々と出会い、交流できたことは、大きな収穫であった。 |
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コンサートの舞台となった、横浜県民ホール会議室、金沢芸術村ドラマ工房、京都府立府民ホール・アルティはそれぞれまったく異なった機能と趣きを持った場所だ。ストリングラフィの表現は糸を張り巡らせることによってスペースそのものを楽器に変貌させるところからスタートする。従って、3つのコンサートで(横浜は2公演なので正確には4つ)同じプログラムを連続演奏しながら、非常に印象の異なった演奏になった。 横浜県民ホール会議室は海を見晴らすことの出来る、広々とした一般的な会議室である。ここではデコレーションを廃し、縦横&斜めに楽器の糸を張り巡らせ、その中に桟敷席、周りに椅子席を設けた。 ゲストにパーカッショニストの高波奈津を迎え、オリジナル曲の“トカトカ”“Fading Autumn”で共演した。”トカトカ“はフェスティバルツアー最終日、京都でお坊さんの声明と共演することを念頭において書き下ろした「般若心経」をテーマにした変奏曲だ。横浜公演が初演となった。ユニゾン部分で幻聴のように人の声が聞こえてくるのが不思議な体験だったという感想が多数聞かれた。 金沢芸術村ドラマ工房は古い紡績工場をアートスペースに改造したところで、木製の柱が立ち並んだノスタルジックな雰囲気の漂う空間。私たちはこの柱を最大限利用して楽器を設置すると同時に、森田ゆかり氏による糸のインスタレーションとのコラボレーションを行ないながら空間作りを進めた。 仄暗い工房に照明を入れると、糸の綾が様々に変化する幾何学的な造形を紡ぎ出し、迷宮の内部で演奏しているような幻想的効果を演出することが出来た。 |
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京都府立府民ホール・アルティでは、崇泰院の大内住職をゲストにお迎えし“トカトカ”の最終バリエーションに声明と木魚で参加していただいた。ご住職の読経には自然な抑揚があり、アンサンブルもダイナミックな演奏へと変化していった。 横浜・金沢の2箇所ではワークショップも行なった。フェスティバルに参加している海外アーティストや親子連れなど幅広い層の参加者に演奏を体験してもらえた。 最終日には老人介護施設、ケアスポット梅津でコンサート&ワークショップを行なった。“佐渡おけさ”“上を向いて歩こう”などを美しい声で歌ってくださった参加者があったことと、看護婦さんなど、介護者の方がとても喜んでくださったことが印象に残った。 |
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