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2001年 2月 せんだいメディアテークオープニングイベントストリングラフィ・コンサート   2001/02/10







せんだいメディアテークワークショップ1 せんだいメディアテークワークショップ1



2001年1月26日にオープンした、せんだいメディアテークの開館記念イベントの一環として、ストリングラフィのワークショップ&コンサートが2月11日に行われました。
せんだいメディアテークは図書館、ホール、ギャラリー、メディアライブラリーが同居する文化の総合施設です。


午後1時から2時間に渡って行われたワークショップには、仙台近郊から28人の受講者が集まりました。親子、学生、会社員など幅広い年齢層からの参加でした。メディアテーク1階のガラス張りのオープンスペースで行われたので、通りがかりに見学された方も多かったようです。
今回のワークショップでは、ストリングラフィの演奏と創作に取り組みました。演奏では、鳥の声、蛙の声といった自然の音を表現してみる事から始まり、最終的には「きらきら星」、「戦場のメリークリスマス」、「おはロック」といったお馴染みのナンバーをアンサンブルで演奏する事にも挑戦しました。
楽器の創作では、音の出る仕組み、音階を作る方法などの原理に基づき、受講者が持ちよった空缶、空きパックなどの素材をリサイクルしてオリジナルな音色を発見しました。

せんだいメディアテーク1



午後5時からはワークショップと同会場のエントランスロビーで45分間のミニコンサートが行われました。あえて可動壁をオープンにしたまま、定禅寺通りを行き交う人々やカフェでくつろぐ人がガラス越しにセッティングを目にし、フラッと立ち寄れるようなコンサートになりました。
狙い通りたまたま通りかかった人や、2,3Fの図書館の利用者など、約250人の観客で立ち見も出る盛況でした。ビバルディの「春」、ビートルズの「イエスタデイ」、美空ひばりの「お祭りマンボ」といったポピュラーなものから、マイケル・ナイマンの「英国式庭園殺人事件」「コックと泥棒その妻と愛人」といったコンテンポラリーな曲まで幅広いジャンルの曲を演奏しました。
斬新なデザインの建物やギャラリーで開催中の「メッセージの博物誌」「記憶の扉」展の雰囲気ともマッチしたコンサートでした。

演奏者:水嶋一江、井上丸、篠原元子

スタジオ・イヴ制作:八重樫みどり

せんだいメディアテーク2





●東北大学の伊藤さんに頂いたメールです。

今日の演奏を聴くことができたのは、実はたまたまでした。
結構メディアテークには通っているのですが、前日に「何かやってる」と、準備しているのを見て、今日も行ったら、ストリングラフィであることを知りました。もうこれは聴くしかないと思い、わくわくしながらメディアテーク内で時間を過ごしていたというわけです。
大掛かりで奇抜な設定のせいか、ぐっと惹きつけられる魅力を感じました。セッティングそのものが既に創造性に溢れているのを感じました。
その演奏も予想に違わず、とても創造力に溢れたものでした。既存のメロディがストリングラフィを通して次々と新しく生まれ変わる・・・。.とても楽しかったです。身体全体を使って、絹糸の危ういともいえる繊細な音を奏でる様は、まるで人間の危うさを表現しようとする演劇のようでもあり、そこに打ち込む水嶋さんたちの姿に吸い込まれていくみたいでした。


  

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