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シンガポールツアー(2002年10月) |
「エスプラネード − シアター・オン・ザ・ベイ」 オープニング・フェスティバル ストリングラフィ・アンサンブル公演 「STRINGRAPHY TAPESTRY」 10月29日/30日各日午後8時開演 会場:リサイタル・スタジオ 「エスプラネード − シアター・オン・ザ・ベイ」 |
10月12日にシンガポールにオープンした「エスプラネード−シアター・オン・ザ・ベイ」は、劇場、コンサートホール、スタジオの他にショッピングモール、レストランなどを併設したシンガポール初の本格的な芸術センターである。その建設は1965年の独立以来、最大の国家プロジェクトとも言われている。10月12日に始まったオープニング・フェスティバルには、世界22ヶ国から1000人を超すアーティストが招かれた。 コンサートは、フェスティバル終盤の10月29、30日にリサイタル・スタジオで行われた。観客席約250名の扇形スタジオに、デコレーション用も含め5セットのストリングラフィをセットし演奏した。ブルーのライトに浮かび上がる絹糸と紙コップが、インスタレーション作品としても非常に美しかった。 しかし本番前日、セッティングを終了し調弦に入ると、我々も予期していなかった事が起こった。 シンガポールは高温多湿の国、連日90%を越える湿度にも関わらず、何故かスタジオ内には除湿の設備がなく、弦楽器であるストリングラフィの音程は湿度の変動によってめまぐるしく変化し続けたのである。一時は本来のピッチから三つもキーが下がると言う状態で呆然となったが、糸の長さを短くして何とか本来のチューニングに戻す事が出来た。 コンサートは、前半約30分は既成の曲で構成し(ビバルディの"春"など)、後半約40分は水嶋のオリジナル曲を中心に演奏した。最後にマレー民謡、"ラサ・サヤン"を演奏し終わると、初めて見聞きするストリングラフィに対して観客から盛大な拍手が起こり、しばし鳴り止まなかった。 シンガポールは、ここエスプラネードを中心に、自由貿易港の名にふさわしく世界の芸術がクロスする都市を目指しているそうで、私達にとっても今後のアジア・アメリカ・ヨーロッパでの活動への大きな一歩となったことを確信する今回の公演であった。 |
Program (60min) | |
Part 1. | |
La Primavela | Antonio Vivaldi |
Yesterday Variation | |
Sado Okesa | Japanese folk song |
Mononoke Princess | Jo Hisaishi |
Merry Christmas Mr. Lawrence | Ryuichi Sakamoto |
Michael Nyman music | Michael Nyman |
Sukiyaki song | Hachidai Nakamura |
Part2. From Kazue Mizushima originals as composer |
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The Shadow of Wings | |
Stringraphy Tapestry | |
The Air is full of sound | |
A phantom of ancient Flute(Aerial Flute) | |
Transformation of Etenraku | |
Aerial Drum | |
The Memory of Forest | |
Solitude in June | |
Etude #6 | |
Rasa Sayang Eh |
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