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メルボルン公演シドニー公演公演を終えてvisitor's book
オーストラリアツアーを終えて 
演奏者




八重樫みどり 八重樫みどり



成田を出発したのは、アフガニスタンへのアメリカ空爆が始まった日だった。
少し不安。成田は警備が一段と強まっているだろう。ストリングラフィのセットを持って旅立つ怪しげな6名の日本人。どこかでひっかったりしないだろうか。世界で類のないこの楽器をどうやって説明する?などと考えているうちにシドニー経由でメルボルンに。
メルボルンは何事もなかったように晴天。彼の地で始まった戦争なんて嘘のように、本当に美しい春の空。今回のツアーをすべてコーディネートしてくれた愛すべき青木恵子のおおらかな笑顔が、心から私達を待っていてくれた。もう何も心配ないよ。NO WORRY。

そして私達の夢のような体験が始まった。

メルボルン国際フェス出演団体の看板はストリングラフィと並んで、フォーサイスのカンパニー、そしてその横はキエロフバレエ団…信じられる?元ダンサーの中村と篠原は、興奮し看板の前でポーズを取っている。
7日間にわたる延べ56回のショートプログラム、皆大丈夫なのかなと思っているうちに幕は開き、あれよあれよと言う間に時間は流れていった。観客の反応は物凄く良く、少しでも話しかけると興奮して質問してくる。アメイジング、エキサイティング、ワンダフル、クレバー、ジーニアス、マーベラス、etcああこんなに沢山の賞賛の英語って聞いた事ない!と私は興奮してしまった。このような観客を前にしてメンバーもどんどん演奏に力が入り自然と演奏時間が長くなっていく。これはプログラムを決めている私に責任があるのだが。演奏時間が長引くに連れ休憩時間は当然短縮され食事の時間もなくなりそうになり、走って、近くを流れるヤラ川の横に建っているフードコートへ各自買い出し。昼食だけでなく夕食の事まで考えないといけなかった。でもふと立ち止まると、本当に美しい街の風景がヤラ川の向こうに広がっている。

あーーーここはオーストラリアなんだ。夢なら覚めずにずーとここにいたいと思ってしまった。不思議な高揚感。海外に来るとどうしてこうなってしまうんだろう…。

公演は日本でも非日常なのに、こうして外国に来ると、それが何倍も強く感じられてしまう。見まわすと水嶋をはじめ他のメンバーもいつもとどこか様子が違っていた。
身体は疲れているのに、精神が昂ぶっている。でもそのおかしさは演奏にはとても良く出て、今までにない緊張感のある演奏が出来たように思う。観客と演奏者のエネルギーの交歓、こんなに幸せな時間はなかなか味わえないと思った。




水嶋一江 水嶋一江



<メルボルン>

成田を旅立ったときには、毎日8回のコンサートを7日間も連続して行うなんて体力が持つかしらとちょっぴり心配していましたが、実際に始まってみると1日目のコンサートに来たお客さんが家族やお友達を連れて何度もリピートしてくれるなど、連続コンサートならではの感動がありました。
演奏を通じて一日毎にメルボルンの人々と親密さを深めていったという感じです。最終日の夜の公演では、別れを惜しむ満員の観客のオーラに包まれ、雲の上で弾いているような気持ちよさでした。終わってみると1週間は長いどころか1ヶ月でも1年でもこんなコンサートを続けたいと思ったほどでした。


<シドニー>

事前にもらっていた情報と会場条件が多くの点で異なっていて、一時はプランを縮小しなくてはセッティングできないのではと思いました。図面より狭い会場で長い楽器が入らない、壁がやわでネジが効かないなどなど、日本でこんなことがあったら大騒ぎになるところですが、そこはオージー気質のおおらかさか(おおざっぱさ?)、ゆっくり時間をかけてようやくセッティングを終えたときには深夜を大分回っていました。
この2年程ストリングラフィ・アンサンブルも年に約100公演をこなすようになり、仕込みも随分手際良くなってきていたのですが、なんだか久しぶりに20代の"糸電話楽器"で実験していた頃に戻ったような気分でした。時間切れでゲネプロも満足に出来ないような状態でしたが、本番はメンバーの集中力で驚くほど良い演奏でした。危機感が良い方向へ働いて団結したのでしょうか?でもこれが一年前だったらこの条件下でこのレベルの演奏は難しかっただろうと思うと、年間100公演で随分鍛えられたものだと妙なところで感心してしまいました。





小池千尋 小池千尋



二週間という短期間に、老若男女、人種を問わず、何千という人と演奏を通してふれあった。
ほんとうに沢山の賛辞を受けて、「お客さんに楽しんでもらうことが、自分の悦び。」ということが骨身にしみた。この経験は、私にとって、かけがえのない財産、一生大切にしたい宝物の一つである。




井上丸 井上丸



今までの"音楽"では表現出来なかった部分をより鮮明に認識でき、この楽器を演奏する確かな意義が生まれた。




篠原元子 篠原元子



メルボルンでのお客さんの拍手、歓声、口笛etc...熱気のある反応を思い出すと、今でもゾクゾクします。
そして、オーストラリアでの食事、フォカッチャサンド、フィッシュ&チップス、ダンプリングヌードル、タイカレー、「トーフ」、ケーキ、コーヒー、ワインetc...今思い出しても、ワクワクします!

全てがエキサイティングな体験でした!!




中村菊代 中村菊代



観客の皆さん、ギャラリ-のスタッフの皆さん、青木さん、ありがとうございました。




シドニー公演 シドニー公演



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